メニュー

ブログ

働き方改革には差を生まない仕事の削減が必要

カテゴリ: 経済・社会 作成日:2017年01月09日(月)

2

 

1月3日にテレビのニュースを見ていたところ、どのチャンネルだったか忘れましたが、Uターンラッシュで混雑する高速道路をヘリコプターから空撮した映像を流していました。上りが渋滞し、下りがすいている、盆や正月によく使われる映像です。私はその映像を見て、正月にこの映像を撮りに出た人はかわいそうだなあと思いました。

 

アメリカにいた頃の話ですが、あちらの報道番組を見ていると、その内容はともかくとして、映像へのやる気のなさに驚かされます。アメリカの報道番組でよくあるのは、スカイプを使ったテレビ中継です(誰もが使うスカイプですよ!)。画面の左側にキャスターが映り、右側にスカイプ画面でインタビュー相手(あるトピックに詳しい専門家であったり、あるいは国際ニュースであれば事件のあった都市に住んでいる人であったり)が映り、それで番組が進行するわけです。映像としては、当然ながらあまり面白くないし、スカイプなのでしばしば(かなり!)画像が粗かったりするわけですが、でもそれでニュース番組として何か支障があるかと言うと、大してないことの方が多いです。よほど現場の映像が重要であれば別ですが、そうでないのであれば、たいていの場合は誰が何を話しているかの方が重要で、スカイプの中継インタビューで特段の問題はありません。

 

話をお正月のニュースに戻しますと、確かにUターンラッシュの映像は、絵としては面白いです。しかし、正月の三が日にヘリを飛ばしてまでとる価値がある映像でしょうか(もしかしたら何かのついでの撮影なのかもしれませんが)。質問の仕方を換えれば、その映像にニュース番組としての付加価値があるでしょうか。付加価値があるかないかは、今回のケースであれば、「その映像があるから番組を見る人がどれだけいるか」で端的に判断されるのかなと思います。この点では、(毎回変わらない)渋滞の映像が見られるからこのニュース番組にチャンネルを合わせるという人はいないように思います。かつ、別の場所でしょうが、ヘリ中継の後に固定カメラで撮影した渋滞の映像も流されていました。固定カメラの映像があるなら、なおさらのことヘリの空撮は不要なのでは…。

 

働き方改革を行うには、アウトプットを減らすか、インプットの効率を上げる(働く延べ時間を減らす)かが必要なわけですが、日本はオーバークオリティな受け手から見て差別化につながらないアウトプットがかなり多いと思います。そんなことを、Uターンラッシュのニュースを見ながら感じたのでした(ヘリの方、3が日から大変お疲れ様でした)。