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リーダーシップと生産性~事業と自分の振り返り

カテゴリ: プログラム 作成日:2016年12月31日(土)

 

次期プログラムの開発と合わせて、年末は積読本の消化と既読本の再読に取り組みました。その中で、(手軽に読めるものの)改めて気づきを得たのが、伊賀泰代さんの『採用基準』『生産性』です。

 

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リーダーシップを「周囲を巻き込み問題を解決する力」と定義するのであれば、『採用基準』は、「なぜ組織の構成員がみなリーダーシップを持っている組織は強いのか」をシンプルに解説している本です。私はシカゴ大学へ留学中にこの本をはじめて読みましたが、日本企業と欧米MBAを経験した後に読むと、日本企業と欧米企業の考え方の違いをクリアに捉えられ、非常に腹落ちする名著だと感じました。

 

年末に私は、「なぜ会計やファイナンスを多くの人に学んでもらいたいか」という問いを改めて考えていました。もちろん、仕事で必要とする人に学んでもらいたいというシンプルなモチベーションが事業の原点ではあるのですが、授業を行い多くの方と接する中で、もっと多くのビジネスパーソンに会計とファイナンスをしっかりと理解してもらいたいという意識を強く抱くようになりました。それがなぜなのか、自分の中でモヤモヤとしていたのですが、本書を再読し、ひとりひとりがビジネスにおいてリーダーシップを持つとは、やはりひとりひとりが経営の目線でビジネスを理解し行動するということに他ならないと強く感じました。そのためには、会計とファイナンスの知識が必要であり、だから多くの方にこれらを学んで欲しいと自分は感じていたようです。そのように考えると、多くの人が経営の目線を身に付けるために必要な学びの内容は、会計とファイナンスの他にもあります。年明けからは、プログラムの拡充に向けて動いていきたいと考えています。

 

さて、『生産性』は、重要なことに注力し効率の向上と付加価値の最大化をともに追求することがなぜ重要かを説明し、その方法論を著者の経験に基づきいくつか紹介してくれている本です。個人的には、今年の自分の「働き方」を振り返る良いきっかけになる本でした。独立後、多くの時間を事業に使ってきましたが、生産性の低さを感じることが多々ありました。もちろん、はじめて挑戦することばかりなので試行錯誤が多いのはやむをえないのですが、それを割り引いてもより効率よくアウトプットを高めることができるのではないかと感じていました。タイムウォッチを持ち出して仕事に要する時間を測るというエピソードなど、自分の仕事の生産性の捉え方と改善の具体的な取り組み方に多くのヒントを本書から得ることができました。いまは自分ですべてを決められる身であり、逆に言えばすべての結果は自分の時間の使い方次第ということになります。来年は自分の生産性アップを強く意識していきたいと思います。

 

最後に、『生産性』の「はじめに」に以下の一節があります。「ここでひとつ明確にしておきたいことがあります。それは、日本と米国の組織を比べたとき、リーダーシップと生産性以外には、その人材力や組織力を左右する決定的な要因は何もないということです。勤勉さや規律性の高さはもちろん、分析力や論理思考力、そして技術力から創造力まで、日本のビジネスパーソンの資質は極めてハイレベルです。あとはリーダーシップと生産性の重要性をしっかりと理解し、真摯にその向上に取り組めば、スタートアップ企業であれ大企業であれ、日本企業は今よりはるかに高い地点に到達できるはずです。」私は、この見方に心から同意します。日本企業の人と仕組みを変えるために貢献できれば、私にとってこれ以上に嬉しいことはありません。

 

本年は、本当に多くの方にお世話になり、有難うございました。起業は不安定なことばかりですが、多くの方に支えていただき、気にかけていただくことが、本当に心の支えでもありました。来年は、試行錯誤だけではなく成果も出さなければなりません。より一層多くの方に価値を感じていただける仕事ができるよう努力してまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

皆さま、良いお歳を!