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教えるということ

カテゴリ: プログラム 作成日:2018年02月04日(日)

 

今日でひとつのコースが終了しました。最近は並行していろいろなコースを並行して開講しているので一段落ということは特にないのですが、コースが終わるとそれなりに感慨深いものがあります。

 

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「コーポレート・ファイナンス」を修了した金融機関の若手社員の方より以下の感想をいただきました。

 

正直なところ、例えば証券アナリストの経済などは何の意味があるのかと疑問視していましたが、講義を通して非常に意味合いを感じることができました。また、本プログラムのおかげで様々な情報への関心、プロとしての自覚という点で非常に役立ちました

 

「全体を通して(講師の説明を)ロジカルに感じわかりやすかったです。説明が入ってきやすく良かったです」

 

よく勉強をしてくれ、教えた側としてもとても嬉しく思います。過去に、学校の授業や会社で研修を受けて、あまり意味を見いだせなかった方は多くいらっしゃると思います。私が強く申し上げたいのは、そのように感じてしまう一端には、「教え手の教え方のまずさがある」ということです。

 

同じような内容を扱っていても、教え方によって、学び手の理解の深さも仕事での役立ちもまったく変わってきます。教え方の専門性(expertise)に大きな差があることは、一般によく認識されておらず、同じような「タイトル」の講座であれば同じように受け取られがちですが、実際には大きな差があります。先日も「受けてみると凄く良さを感じるのだが、何が良いかと言われるとうまく言葉にできない」と「ビジネス定量思考」の受講生にコメントをもらいました。嬉しいコメントではあるのですが、うまく説明できないことには私も困っていて、手を変え品を変え説明をさせていただいています(苦笑)。

 

いずれにせよ、実績が最もわかりやすい証拠となりますので、一歩ずつ取り組んでいきたいと思います。その蓄積が、受講生のキャリアの充実につながり、中長期的に日本企業の強さにつながり、ひいては日本経済の成長につながるのですから(それだけではないですが)。

 

授業では毎回フィードバックをとっており、ファイルにまとめてあります。いずれ自分以外に講師をお願いするようになっても、自分で直接教える講座は持ち続けたいですね。面白いですし、教えることで得られることが多くあります。多くの方の応援に応えてまいりますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。

 

あ、今日コースが最終回だった方には、これから確認テストを送付します。結構難しいと思うので、頑張ってください!(笑)採点と受講を通じた個人フィードバックを添えてお返しします。

 

藤波由剛

 

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会計とファイナンスを学ぶとはどういうことか

カテゴリ: プログラム 作成日:2018年01月05日(金)

 

昨年末より「企画担当・事業マネージャーのための会計・ファイナンス」セミナーを開催し好評です。週刊ダイヤモンドの年末特集号にも「決算書がすらすら読める『財務三表虎の巻』」という付録がついており会計ファイナンスの勉強熱は一般に高いようです。

 

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しかし、会計ファイナンスが誰にでも必要かと言えば当然そんなはずはなく、そもそも会計ファイナンスは誰が何のために学ぶべきかはよく理解されているとは言えません。そこで、新年の目標を考えていただくヒントに、会計ファイナンスとは何で、学ぶとどんな良いことがあるかを簡単に解説したいと思います。

 

会計とは何か、誰に必要か

会計とは一言で言えば「事業を数字で可視化する事業の言語」です。以下の図をご覧ください。

 

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会社は事業のためにさまざまな取引をします。顧客への製品サービスの販売や取引先からの仕入はもちろん取引ですが、皆さんの会社での勤務も雇用契約に基づく会社との取引の結果です。次に以下の図を見てみましょう。

 

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会社の取引の裏には多くの場合においてお金の動きがあります。皆さんも給料やボーナスとして雇用契約の対価を会社から受け取っています。これらの取引と表裏をなすお金の動きを一定のルールに基づき集計することが会計処理であり、集計された結果で最も重要な書類を「財務三表」(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)と呼びます。

 

ですので、会社や事業の実態を数字で理解したいと思ったら、この会計の言葉がある程度理解できる必要があります。勉強なしに外国語が理解できないように、会計も勉強しなければ理解できません。会計の専門家を目指すのでなくても、会社や事業を数字で理解したいのであれば会計の勉強が必要です。これがよく「会計はビジネスの必修科目」などと言われる理由です。

 

どこまで会社や事業を数字で理解したいか

ここまでの書き方だと「社会人は全員が会計を勉強する必要がある」となりそうですが、そんなことはありません。誰でも会社や事業の数字に多かれ少なかれ触れることがありますが、求められる理解のレベルは役割により大きく異なります。大まかには、(1)売上やコストの数字を追う、(2)利益の数字を追う、(3)事業のお金の流れを追う、の3つのレベルが数字の理解にはあり、どこまで追いたいかで会計を学ぶ必要があるか(ないか)が決まります。

 

結論だけ申し上げれば、日本企業の現場には(1)しか求められていない人が多くおり、その場合は会計の勉強は必ずしも必要ではありません。一方で、経営者や新規事業の担当者、あるいは開発の投資担当者は(3)まで理解が必要で、会計の勉強が必要です。

 

ただし、(3)ができると会社や事業の全体像を数字で追えるようになります。ですので、本当は教養として(3)を多くの社会人が理解していると、会社や社会で「おかしな」意思決定は減るでしょう。ただ、勉強は必要な時にするのが一番良いので、教養としてすべての社会人が会計を勉強した方が良いとは私は言いません。とはいえ、全体像がわかると高い視点で仕事に取り組めるようになるので、特に現場のマネージャーの方や事業のリーダーを将来目指す方が会計を学ぶと仕事の質が高くなるでしょう。

 

ファイナンスとは何か、誰に必要か

一方でファイナンスとは何でしょうか。私は「投資のリスクリターンを定量化する手法」がファイナンスであると説明しています。したがって「投資の意思決定に関わる人」はファイナンスを必ず使いこなせなければなりません。ファイナンスを知らずに投資判断をするのはゲームのルールを知らずにカジノでお金をかけるようなものです。

 

会社の投資と言えば設備投資が一般に最もピンと来やすいでしょう。その他に開発投資や企業買収(M&A)も投資に該当します。新規事業を開始する条件や既存事業を撤退する条件をどのように定めるかも投資判断です。これらは概ね経営者や経営企画が担当するエリアですが、事業部門の中堅以上であれば判断に携わることもあるかもしれません。

 

また、会社は資金調達をします。会社の設立時に株式を発行して受ける株主からの出資と、銀行借入が典型的な資金調達です。これは会社から見れば調達ですが、お金の出し手からみると投資(融資)になります。したがって株主や銀行はお金を出すリスクリターンを検討します。一方で会社はどのような条件であれば出資や融資を受け入れて良いか検討します。このように会社の立場では資金調達の検討時にもファイナンスの考え方が必要になります。これは経営者や財務担当者が担当するエリアです。

 

以上のように、会計とファイナンスはまったく異なる内容です。そして、ファイナンスは投資や資金調達の意思決定に携わる人でなければ仕事で直接使うことは非常に少ないです。このような人は会社であれば通常はかなり限られるでしょう。

 

一方で、ファイナンスは教養としては実は非常に面白いです。なぜかというと、ファイナンスは資本主義の礎を為す理論であり、ファイナンスがわかると世の中の動きがよくわかります。世の中がよくわかるという意味では会計にも同じことが言えますが、ファイナンスは答えがなく非常に人間臭いところが面白く、ファイナンスを考えるとは究極的にはお金と企業や社会の関係を考えることでもあります。個人的には、会計の本を余暇に積極的に読もうとは思いませんが(笑)、ファイナンスの本は余暇に読むことがありますし積極的に勉強も続けています。

 

ただし、ファイナンスは会計の知識がなければ理解できません。ですので、ファイナンスを理解したければある程度は会計を学ぶ必要があります。

 

この話にもう少し興味がある方は

私が開催するセミナーに是非ご参加ください(笑)。セミナーでは具体的な事例も用いて会計とファイナンスを学ぶとわかることと学びのステップについて説明します。

 

企画担当・事業マネージャーのための会計ファイナンスセミナー

 

学びには目的が重要ですので、「自分にはどこまで必要か」「自分はどこまでなぜ学びたいか」を整理していただきたいと思っています。

 

また、今回は「会計やファイナンスは仕事でどのように役立つか」という観点で書きましたが、私が教えるコースに個人投資家の方がときおり参加されます。ファンダメンタルを見る株式投資家にとっては、会計ファイナンスが役立つ(もしくはスキルとして必須である)ことは言うまでもありません。

 

藤波由剛

 

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昨年の振り返りと新年の抱負

カテゴリ: プログラム 作成日:2018年01月03日(水)

 

新年明けましておめでとうございます。昨年度も多くの方に大変お世話になりました。改めて感謝の意を表わさせていただきます。

 

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さて、新年ですので、昨年の事業の振り返りと新年の抱負について。なお、1年前の抱負はほとんど達成できていないので前向きに忘れることにします。事業を創るとは斯くも難しきということで。

 

昨年の振り返り

昨年を通じて累計の受講者が70名を越えました。人数としては少ないですが、受講生の方には1ヶ月~4ヶ月の時間をコースに使っていただく必要があり、多くの時間を受講生の方にコミットしていただけたことを嬉しく思います。

 

受講後少し経過してから「学びが役立っているか」を伺わせていただくことがありますが、何人かの方に経験談をインタビューで答えていただきました。より多くの方のお役に立ちたいと思っています。

 

創業当初から提供している「数字」関連のコース(ビジネス定量思考、財務会計、コーポレート・ファイナンス)については、内容がほぼ固まりました。若手~中堅の社会人向けだけでなく、(プロの卵である)投資銀行の若手社員向けにもコース提供するようになり、どこの会社にも出せる良い内容に仕上がりました(継続的に手は入れていきますが)。そのあたり(海外を含む)のビジネススクールに通うよりも、実務に役立つ内容を体系的に学べます。

 

その他に、論理力と戦略のモニターコースを開催しました。論理を自分で教材を作って教えることで、社会で必要な論理とは、国語、論証、コミュニケーションだとよくわかりました。なぜ社会で必要な論理のトレーニングが大学までの学校教育で万人に十分に施されないのかがよくわかりませんが、論理力は近日に正規コースとして開講します。

 

些末なことですが、授業を隔週と毎週のどちらで設定するか、といったコースのフォーマットについても子細を固め、個人向けのコース提供は毎週授業の形式に統一しました。これ、コースを受ける側にとっても提供する側にとってもかなり重要な問題だったりします。ちなみに、フォーマットの修正に合わせてコースの内容は拡充され、同じタイトルの内容でも現在は創業当初の2倍~3倍ぐらいのボリュームになっています。

 

コースを提供させていただく中で教えることの発見がさまざまにありましたが、特に、考えられない人は考えられていないことがわからない、学びのスピードには個人差が非常に大きい、という二点が大きな発見でした。当たり前に聞こえるかもしれませんが、学びと成長の関係や人材育成の検討において十分に考慮されていないポイントだと感じており、関連して新たなコースの展開を考えています。

 

今年の抱負(会社として)

個人向けの受講生募集のサイクルを確立する。特に、昨年末から開催を始めた会計ファイナンスセミナーが好評なため、これを軸に既存のコースをしっかりとまわしていきます。

 

コースの種類を増やす。昨年たどり着けなかった、戦略とセールスのコース開講は大きなテーマです。

 

法人向けの研修を新しいフォーマットで提供する。いくつかアイデアがあるため、新フォーマットでの研修提案に年始から積極的に取り組んでいきます。

 

本を出版する。これを今年の最大の目標にします。構想はできたので...。

 

他にもいくつかやりたいことがありますが、それはここでは秘密です(^^。

 

今年の抱負(個人として)

運動する。起業家は体が資本、ということで今年こそ。生活リズムのどこに運動を組み込むかを今日考えます。

 

家族との時間を増やす。昨年末に第二子が誕生したこともあり、家族との時間を少しでも増やしたいと思っています。もちろん、起業家としてはメイク・マネーが最大の家族孝行なのですが。。。

 

あと、将来やりたいこととして、踊れるようになりたいんだよな、ということを正月に思い出しました。30代の間にダンスの練習をはじめたい。

 

というわけで、本年も皆さま宜しくお願いいたします。

 

藤波由剛

 

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Schooで新入生向けのオンライン授業を開催

カテゴリ: プログラム 作成日:2017年05月12日(金)

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昨日、Schoo「頼られる新入社員になるために今すぐ身に付けたいこと」というテーマでオンライン授業を行いました。柔らかいテーマでしたが、いわゆる新入社員研修の次に必ず仕事で必要となる「目的思考」「なぜなぜ思考」「想定力」「やり切る力」というテーマについて、解説をさせていただきました。

 

Schooの特徴は、チャットや「なるほど」ボタンなどを用いて、生放送で視聴者参加型の授業を提供しているところです。人数は異なりますし、システムを介しますが、わたしの普段の授業のインタラクティブなやり方と思想はまったく同じですので、違和感なくスムーズにやらせていただくことができました。スタジオからの投げかけにたいして、多くのご参加の方からコメントをいただくことができ、非常に感謝しています。冒頭の写真は、スタジオで参加いただいた江川さんとの放送後の写真です。江川さん、スタッフの皆さん、貴重な機会を経験させていただき、ありがとうございました。

 

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これは私が演習のひとつを解説している際の放送された画面です。ちょっと、政治家っぽい!?ちなみに、別室で放送を見ていてくれた当社の社員によれば、授業中、私が話しすぎで、江川さんは先に進みたそうだった、そうです。そうですね、普段の授業のように、熱弁して話し過ぎたかもしれません。規定時間を少しだけオーバーしてしまいましたし。すみません。

 

常々感じているのですが、「仕事ができる人」と「仕事ができない人」、あるいは「頼りになる人」と「頼りにならない人」の大きな違いは、「きちんと考えられる人かどうか」と「やるべきことを出来る人か」に、かなりの程度よります。そのような人であれば、あとは経験を積めば自ずと頼りになる人になることができますし、このふたつの思考と行動がとれない人は、いまいちパッとしません。

 

ここから、論を展開しようとすると、いろいろな方向に進むことができます。仕事で成長するための仕事論、どうやって考え方を教えるかという教育論や研修論、どうやって考えられる人かを評価する人事評価の問題、なぜ日本企業はポテンシャル採用をするのかという雇用システムの問題、やるべきことをやるにはという心理学の論点…。新入社員向けとして非常に簡単な例題を設定してお話ししましたが、「考えられること」「やるべきことを出来ること」は、それだけ深さと重要性のあるポイントです。ご覧いただいた方の、何らかのご参考になれば幸いです。(なお、録画はSchooの有料会員になると後日視聴できるようです)

 

余談ですが、生放送のスタジオを拝見させていただいたことも大変勉強になりました。いずれ、私の授業も機材をグレードアップしたい!それでは、これより現在開講中の財務会計の資料、近々に正式開講予定の論理学とコミュニケーションの資料を作ります。皆さま、いずれまた教室でお会いしましょう。

 

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第3期コースの終了と第1回PBSフォーラムの開催

カテゴリ: プログラム 作成日:2017年03月31日(金)

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財務会計・ファイナンスコースの3期目も、そろそろ終了です。今回は3か月間のコースでしたが、あっという間でした。

 

最近、企業研修の営業時に、今期のパワーポイント資料(4分割両面)と授業で用いたスプレッドシートをすべて印刷したファイルを持参しています。改めて見てみると、なかなかの分量です。かつ、これはビデオ講義の資料分のみで、授業で扱っている追加スライドは印刷していません。これらをすべて、丁寧に勉強していただく受講生の皆さんは本当に大変だと思います。なお、2か月でやっていた第1期・第2期と比べると、今期の資料のボリュームは1.3倍ぐらいになっています。第3期の皆さん、参加いただいてありがとうございました。

 

また、3月22日に、過去のコース参加者を対象に、「第1回PBSフォーラム」と銘打ったスピーカー・イベントと懇親を開催しました。テーマは「経済やマーケットの情報収集と分析のコツ」と「成長企業と安定企業の見分け方」で、冒頭に私から短いプレゼンテーションをした後、過去のコース参加者である投資家の方にじっくりとお話しと質疑をしていただきました。仕事においてだけでなく、個人で投資を考える際にも役立つ内容であったと思います。このようなイベントでは、参加者の理解のレベルに大きなバラツキが起きやすいのが、話し手やイベント企画側のやや専門的なお話しもいただきましたが、参加者はみな過去の財務会計・ファイナンスコースの受講生ですので、全員に理解のベースがあった上で質疑ができ、理解を深められるのがとても良かったと思います(私も、適宜補足の説明や質疑をさせていただきました)。飲み会も、ざっくばらんに大変盛り上がりました。

 

今後、プログラムへの参加者が増えるにしたがって、「プロの学び」をテーマにこのようなイベントを継続的に実施していきたいと考えています。財務会計・ファイナンスコースの改良・改編と、さらなる提供コースも準備中です。引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

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教えることの難しさ(起業半年の近況報告)

カテゴリ: プログラム 作成日:2017年02月01日(水)

 

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アッという間に2月に入りました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。先週は昨年末のクラスの参加者の皆さんと打ち上げを、今週は初回クラスの参加者の皆さんと新年会を行いました。トップページの(カメラの画質は悪いですが!)美味しそうな前菜の写真は、新年会の模様です。ワインメニューがなくお任せな大人なイタリア・レストランで、久しぶりにお会いした皆さんと楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

さて、創業からちょうど半年が経過しましたので、現状を簡単にご紹介させてください。創業当初から取り組んでいるのは、財務会計と企業価値評価(バリュエーション)を学べるコースの提供で、現在、3期目をご提供させていただいています。ご参加の皆さまのお仕事は様々ですが、事業会社やスタートアップの方が約4割、金融関係の方が約4割、ベンチャー・キャピタルや弁護士などプロフェッショナル・サービスの方が約2割、学生さんが少々という構成です。受講生の年齢は30代を中心に様々で、40代や50代の方もいらっしゃいます。私が50代で新しく会計やファイナンスをしっかり学んでみようと思うかと言えばそこまでチャレンジ精神が湧いてこないような気がしますので、その勉強意欲には頭が下がります。

 

昨年は2か月間の編成で第2期までコースを提供してきましたが、年始からの第3期は3か月にコースを再編しています。コース期間が長くなった分、今期は追加のコンテンツを作っていますが、昨年から扱っている既存の授業内容のコンテンツは開始時からそれほど変わっていません。扱っている企業事例も変えていませんし、コースの提供当初から一般に取得可能な情報に基づき分析対象の会社の経営者と議論ができるレベルで内容を検討・提供しているため、会社の方と直接議論するなど追加情報が得られない限りでできる議論は、当初よりほぼ出尽くしていると考えています(投資銀行でそのような仕事をしていましたので、分析や提案は得意です)。

 

しかし、教え方はかなり変えています。実際にクラスを開催すると、皆さんからフィードバックをいただき、私も教えながら多くの発見や反省があり、「どうすれば本当にわかってもらえるか」と自問自答しながらやり方を改善しています。手探りだった第1期では、同じ内容を扱う木曜日の授業と土曜日の授業で進め方をまったく変えたこともあります(その意味で、第1期の木曜日にとっていただいた方は、すべてが本当に手探りで申し訳ありませんでした)。第2期はコンセプト・チェックと呼ぶ「テスト」を導入し、会計の教え方も一新しました。今期は既存のプログラムについては第1期⇒第2期ほどの変更はないのですが、それでも確実に教え方を改善しています。

 

教える仕事をはじめて、「どう教えるか」は非常に奥が深く難しいと感じています。何かを「説明する」ことは、その分野のプロであればそれほど難しくないと思いますが、何かを相手に本当に「理解してもらう」ことは大変に難しいです。よく、私のコースが他の会計やファイナンスを扱う研修やスクールとどのように違うのかとご質問をいただきますが、大きく二つの特長があると考えています。

 

第一に、会計やファイナンスの「意味」をしっかりと学べること。教科書的な説明は、本も多くありますし、教えられる方も多くいますが、会計やファイナンスが実際に企業や経営にどのような「意味」を持つか、実務に「どのような考え方で」取り組むべきかをしっかりと学べる場はあまりありません。理由は、本当に経営の視点でこれらを扱える人は、金融や事業会社の経営層におり、フルタイムの教育の世界にほとんどいないからです。私のコースでは、投資銀行での経験を踏まえ、「意味」がわかるプログラムを作っています。

 

第二に、本当にわかっていただけるよう教え方に強いこだわりがあること。具体的には、ワークをやり抜いていただくビデオ講義・事前課題と、少人数授業でのアウトプットの組み合わせを丁寧に設計しています。実際に教えてみて強く感じるのは、この教え方の設計は「アート」の世界だということです。アクティブラーニングなど「本当にわかる」ための教育理論はポツポツとありますが、それを実際にどのように教える場で設計するかは、答えがなく、扱う内容や対象者、教える人によっても違いが出るため、非常に難しい課題だと感じています。私のコースは、まだ改善の余地はありますが、一般的な研修や授業とはやり方がかなり異なっており、そのようなフィードバックも頂戴しています。授業では私が皆さんにとにかく質問をしますので、受けていただく皆さんは正直大変なのではと思っているのですが、幸い皆さん楽しみながら勉強をしてくださっています。教える立場で一番嬉しいのは、(お金を頂戴することはもちろん有難いですが)皆さんがこのコースに価値を感じて、予習、授業、復習に多くの時間を使ってくださり、いろいろと質問をしてくださることです。価値を感じていただける学びを提供し続けられるよう、努めていきます。

 

最後に、昨年の受講生の方から最近いただいたとても嬉しい言葉をご紹介させてください。ある方は、「授業を受けた後、分析癖がついてしまって…」ということで、ある働き方改革で露出の多い会社さんを会計的に分析したお話しをしてくださいました。結論は、その会社は業界でのポジションが危なくなってきており、経営上の「必要性」があって、多く露出しているのではないかと(あまり細かく書くと波風が立つのでブログには書きませんが)。非常に納得できる分析でしたし、私としては何よりもそのように授業の内容を生かして考えていいただいていることが嬉しいです。また、ある方は、授業で学んだ内容を直接仕事で活かし、事業計画の作成業務の改善に取り組んでくださっています。

 

私の目標は、会計・ファイナンスだけでなく、「MBAレベルの実践的なビジネス教育」を多くの方に受けていただける場を作ることです。仕事ですぐに必要な方に有用な場であることはもちろんなのですが、MBAレベルのビジネス教育とは会社や経済の仕組みを地に足の着いた形できちんと理解することだと私は考えており、不確実性の増す時代において、より多くの方に学んでいただき仕事と人生を豊かにしていただきたいと思っています。コース設計はすでにしており、プログラム開発を進めていますがなかなか手がまわりきっていない状況です。自分だけで作れるコースには限界がありますので、そろそろ仲間を見つけていかなければと思っています。まだまだ至らぬことばかりですが、引き続ぎご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

  

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新年あけましておめでとうございます

カテゴリ: プログラム 作成日:2017年01月04日(水)

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新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。

 

新年にあたり、今年の目標をいくつか定めました。目標というよりも、当社として「やらなければならないこと」という感じですが。その中のいくつかをご紹介します。

 

(1)新しいコースを開発し、4月より提供を開始する

昨年末のブログに記載のとおり、当社が提供するビジネス教育を「ひとりひとりが経営の視点を持ちリーダーシップを発揮するために必要な教育」と(ラフに)定義し、まずはエントリー~ベーシックレベルのクラスを大幅に拡充します。また、ベーシックコースをさらに実践していく演習のコースも準備していきます。

 

(2)ブログを週に3回以上投稿する

目標を2回、3回のどちらにするか思案しましたが、ストレッチ目標として3回以上を掲げたいと思います(今週は除く!)。今年は本の感想も増やしていきたいと思いますので、是非覗いてくださいませ。

 

(3)受講修了生向けのレターを2週間に1回以上送付する

当社のコースを修了された方を対象に、PBS Letterというニュースレターを書いています。どのような内容で作るか編集方針が定まっていないのですが(汗)、マーケット、経済ニュースや授業で扱った企業分析のフォローアップが中心です。昨年は3回しか発行できなかったのですが、今年は扱う範囲を広げながらもう少し高い頻度で、皆さまのお役に立つ(少なくとも楽しんでいただける)レターを発行していきたいと考えています。しかし、1月に2回発行すると、次回締切はもう1週間後ということでしょうか?なかなか、厳しいものが…。

 

さて、目標を定めたのは良いのですが、今日は昼過ぎに意気揚々と赤坂の日枝神社に初詣に行ったところ、あまりの混みっぷりに参拝を諦め明日の早朝に出直すことに!新年早々、格好悪いですね…。しかし、帰りに河鹿 (「かじか」と読みます。写真は外観)という、前職のお客さまに教えていただいた老舗の洋食屋で昼食をとることができたので、良しとしましょう。

 

そのようなわけで、今年もどうぞよろしくお願いいたします!

 

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リーダーシップと生産性~事業と自分の振り返り

カテゴリ: プログラム 作成日:2016年12月31日(土)

 

次期プログラムの開発と合わせて、年末は積読本の消化と既読本の再読に取り組みました。その中で、(手軽に読めるものの)改めて気づきを得たのが、伊賀泰代さんの『採用基準』『生産性』です。

 

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リーダーシップを「周囲を巻き込み問題を解決する力」と定義するのであれば、『採用基準』は、「なぜ組織の構成員がみなリーダーシップを持っている組織は強いのか」をシンプルに解説している本です。私はシカゴ大学へ留学中にこの本をはじめて読みましたが、日本企業と欧米MBAを経験した後に読むと、日本企業と欧米企業の考え方の違いをクリアに捉えられ、非常に腹落ちする名著だと感じました。

 

年末に私は、「なぜ会計やファイナンスを多くの人に学んでもらいたいか」という問いを改めて考えていました。もちろん、仕事で必要とする人に学んでもらいたいというシンプルなモチベーションが事業の原点ではあるのですが、授業を行い多くの方と接する中で、もっと多くのビジネスパーソンに会計とファイナンスをしっかりと理解してもらいたいという意識を強く抱くようになりました。それがなぜなのか、自分の中でモヤモヤとしていたのですが、本書を再読し、ひとりひとりがビジネスにおいてリーダーシップを持つとは、やはりひとりひとりが経営の目線でビジネスを理解し行動するということに他ならないと強く感じました。そのためには、会計とファイナンスの知識が必要であり、だから多くの方にこれらを学んで欲しいと自分は感じていたようです。そのように考えると、多くの人が経営の目線を身に付けるために必要な学びの内容は、会計とファイナンスの他にもあります。年明けからは、プログラムの拡充に向けて動いていきたいと考えています。

 

さて、『生産性』は、重要なことに注力し効率の向上と付加価値の最大化をともに追求することがなぜ重要かを説明し、その方法論を著者の経験に基づきいくつか紹介してくれている本です。個人的には、今年の自分の「働き方」を振り返る良いきっかけになる本でした。独立後、多くの時間を事業に使ってきましたが、生産性の低さを感じることが多々ありました。もちろん、はじめて挑戦することばかりなので試行錯誤が多いのはやむをえないのですが、それを割り引いてもより効率よくアウトプットを高めることができるのではないかと感じていました。タイムウォッチを持ち出して仕事に要する時間を測るというエピソードなど、自分の仕事の生産性の捉え方と改善の具体的な取り組み方に多くのヒントを本書から得ることができました。いまは自分ですべてを決められる身であり、逆に言えばすべての結果は自分の時間の使い方次第ということになります。来年は自分の生産性アップを強く意識していきたいと思います。

 

最後に、『生産性』の「はじめに」に以下の一節があります。「ここでひとつ明確にしておきたいことがあります。それは、日本と米国の組織を比べたとき、リーダーシップと生産性以外には、その人材力や組織力を左右する決定的な要因は何もないということです。勤勉さや規律性の高さはもちろん、分析力や論理思考力、そして技術力から創造力まで、日本のビジネスパーソンの資質は極めてハイレベルです。あとはリーダーシップと生産性の重要性をしっかりと理解し、真摯にその向上に取り組めば、スタートアップ企業であれ大企業であれ、日本企業は今よりはるかに高い地点に到達できるはずです。」私は、この見方に心から同意します。日本企業の人と仕組みを変えるために貢献できれば、私にとってこれ以上に嬉しいことはありません。

 

本年は、本当に多くの方にお世話になり、有難うございました。起業は不安定なことばかりですが、多くの方に支えていただき、気にかけていただくことが、本当に心の支えでもありました。来年は、試行錯誤だけではなく成果も出さなければなりません。より一層多くの方に価値を感じていただける仕事ができるよう努力してまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

皆さま、良いお歳を!

 

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初回プログラムが終了

カテゴリ: プログラム 作成日:2016年10月29日(土)

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本日、バリュエーション(企業価値評価)プログラムの第1期が終了しました。2か月間参加いただいた皆さん、本当に有難うございました。

プログラムの募集時に、面白く有意義なプログラムにしよう!という意気込みと、ラフな構成案はあったものの、ゼロからの毎回の準備は非常に大変でした。何よりも、はじめて実施するプログラムで参加者の皆さんの理解度と反応が読めないことが、プログラムを作成する上で最も難しい点でした。参加者の皆さんとインタラクティブにやり取りをしながらどのように理解を深めていただくか、試行錯誤の連続でした。

 

おかげさまで、最終回に参加いただいた皆さん(まだ、一部のクラスに参加できなかった方向けの補講があるのですが)から、「他の方に勧めたい」というフィードバックを頂戴し、大変嬉しく思っています。一方で、難易度や進め方などで多くの改善点があり、これらを活かして来週から始まる第2期のプログラムはより良いものにしていきます。

 

冒頭の写真は、プログラム内で扱った企業の一例です。実践にこだわり、プログラムではこれらの企業の分析にも取り組みました。他にもいくつか扱った企業がありますが、事例はあればあるだけ面白いので、今後も鋭意事例研究にいそしんでいきます。

 

それにしても、講義するということが、これほど大変だとは思いませんでした。毎回、3時間のクラスが終わるとグッタリしてぼーっとしてしまいます。もしかすると、インタラクティブにクラスを進めることで、疲れが倍増するのかもしれません。今思い返すと、MBAでは先生方が3時間の授業を一日に2コマ持っていたりしました。彼らも、クラスが終わったらその日はお酒を飲んで寝てしまうのでしょうか。それとも、そのうち慣れるものなのか、 あるいは私の体力不足か・・・。

 

慣れることに期待しつつ、来週からの準備に取り組みたいと思います。参加者の皆さん、そしてプログラムを友人に勧めていただいた皆さん、本当に有難うございました!

 

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