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多様性と母校

カテゴリ: キャリア・教育 作成日:2016年11月01日(火)

先日、ある教育に関連する講演会に参加させていただきました。その中で、本当の意味での多様性の尊重とは、多様な人々がそのコミュニティの中で強い自己肯定感を持てることではないか、という趣旨のお話しがありました。

 

講演を聞きながら、自分が通った開成中高のことを思い起こしていました。私が通った開成について、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。世間では進学校のイメージが強いかもしれませんが、私のイメージは「混沌」です。

 

開成は、良く言えば生徒の自主性を重んじる、悪く言えば学校として何もしない(笑)学校です。開成の生徒は、統率があまりとれていません。先日、あるOB会に参加した際も、多くの参加者が来賓のスピーチを聞かずに会話に興じており、三つ子の魂百までと感じた次第です。

 

そんな開成の面白いところは、学校としても、また生徒としても、いろいろな人の好き勝手を「いいことだよね」と評価する風潮があることです。私は凡庸な文化系でしたが、天才、秀才、スポーツマン、カードゲームマニア、バンドマン、ナンパ師、生物オタク、ゲーマーなど、思い返してみると本当にいろいろな人がいました。そして、「よくわからないがアイツは〇〇についてやたら詳しい」など、それがどんな分野であっても(大きな声で言えないような分野であっても)、何かに凝る人を尊重する空気がありました。

 

もうひとつ、開成にはさまざまなイベント(有名なものは運動会と文化祭)や部活動がありますが、だいたいにおいて、貢献しようと思えばどのようなタイプの生徒でも何らかの形で活躍できる場がありました。例えば運動会では、基本的に一番活躍できるのはスポーツマンなわけですが(熱い友人から、いやいや君にも棒倒しに活躍の場があって…と諭されそうですが)、裏方の運営をすべて生徒が担っているため、文化系の人間は裏方で多いに力を発揮することができます。生徒の目からは、学校は大したことをしていないように見えていましたが、実際にはこのように多様な生徒の自主性を引き出す場を作り生徒に任せることこそが、学校運営のポイントなのでしょう。

 

面白いのは、卒業してしばらくすると、タイプの違いは関係がなくなり、卒業生としての絆が強くなるように感じられることです。生徒だった時は、やっぱり私のような文化系は、スポーツマンやバンドマンとは縁遠い傾向があったわけですが(笑)、おじさんになるとただの昔からの顔なじみになります。もう20年以上知った仲なわけで、この「混沌とした」仲間こそが卒業後の楽しみであり最大の財産ということになります。

 

そんなことを思い起こしながら、「多様性」の大切さを考えていました。ビジネス・スクールとしてはなるべく多様な人と関われる場を作っていきたいですし、自分の子どもには多様性が尊重される場で育って欲しいですね。 

 

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