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金融、特に投資という仕事の面白さ

カテゴリ: 会計・ファイナンス 作成日:2017年02月15日(水)

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私は、もう金融業界では働いていないわけですが、金融の議論をすることは好きですし、教えるためと自分の興味関心から金融の勉強は続けています。昨晩も、業界のシニアな方と議論の機会を頂戴し、大変に勉強をさせていただきました。顧客に価値を提供する、という意味では、金融も他の業界と同じであり、あるいはお金という色のない不思議なものを扱っているが故に、他社と差別化が難しい業界であるかもしれません。しかし、金融、特に投資という仕事には、以下の特色となる面白さがあると思います(私は、投資そのものを仕事にしたことはありませんが)。

 

まず第一に、金融は思考の射程が広いです。金利であれば信用リスク、エクイティであれば会社の価値を金融では扱いますが、これらをしっかりと議論するためには、特定の製品やサービスの概略に加えて、会社の仕組み、経済の仕組み、さらに範囲を広げればマクロ経済の動きや国際政治まで理解をする必要があります。なかなか、マクロ経済や国際政治まで直接的にカバーが求められる仕事というのは多くなく、この思考の射程の広さは、金融ならではです。就職活動の時に、「何に興味があるかわからなければ、とりあえず金融業界に入ると、世の中の仕組みがわかるようになって良い」と、誰かからか聞いた記憶があるのですが、このアドバイスは正しいと思います。

 

第二に、金融には勝ち負け、あるいは、結果が出るという特徴があります。マーケットは日々動きますので、自分が昨日考えたことが正しかったか、より中期的に見れば自分の経済に対する見立てがこの数か月、数年において正しかったか、必ず結果が出ます。特に、投資は結果=リターンが直接出る仕事であり、「競争」が好きであれば、この金融の特徴は非常にエキサイティングです。

 

そして最後に、金融は奥が深いです。 金融は、原則はシンプルかもしれませんが、突き詰めれば突き詰めるほどわからないことの多いビジネスです。例えば、「最近の金利の傾向はどうか」は、情報ベンダーを叩けば誰にでも説明できます。しかし、「金利とは何か」「なぜ今金利はこの水準なのか」「金利水準は今後どのように変化すると考えられるか」を、本当に腹落ちして自分の言葉で説明することは非常に難しいです。あるいは、貨幣とは何なのか、信用とは何なのか、国家の興亡と金融にはどのような関係があるのか。金融を突き詰めると、最後は歴史と思想に行きつきます。このようなビジネスの分野は、なかなかありません。

 

金融は、人間が作りだしたフィクションのように見えるけれども、フィクションではなく、けれどもやはりフィクションに見えるー。私は金融という概念は社会の進歩に欠かせない道具だと思いますが、誤解をされやすい(そして、不勉強な人ほど金融を無条件に批判しやすい)道具でもあります。現在は、ベーシックな内容をコースで扱っていますが、いずれは先端や歴史のコースも提供したいと考えています。

 

最後に余談ですが、新卒の時、私は金融機関を一社も受けていません。ある銀行の方とは、自分は金融に興味がないことについてケンカをしたぐらいです。そんな私が、金融の面白さを説いているのですから、人生わからないものです。もしも、この記事を学生さんが読むことがあれば、何ごとも食わず嫌いは良くないよとお伝えしたいですね。

 

もうひとつついでに余談ですが、はじめての方と名刺交換をさせていただくと、「ファンドの方ですか?」とよく聞かれます。「プリンシプルズ」という社名が、投資家っぽいのでしょうか…。金融にどっぷり戻ることはないと思いますが、金融に再び関わるのはいずれは面白いかもしれませんね(笑)。

 

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